来歴
栖林寺は元和元年(1615)に武田信玄の旗下、諏訪左馬頭坂井治武左衛門の意を得て曹洞宗寺院として建立されました。山梨県甲府市光沢山青松院より舜岩珊暁和尚を開山としてお迎えしその末寺となりました。
本尊に釈迦牟尼仏、秘仏として聖観世音菩薩をお祀りし、伊那諏訪八十八霊場の第六十八番札所に当たります。
八代暁峰末了和尚により本堂の再建が執り行われ、明和八年(1771)工事が竣工され、現在まで続く上伊那郡内でも希少な茅葺屋根の本堂となっております。
境内本堂前には樹齢四百年の赤松が大きく枝を広げ、西に駒ケ岳をはじめとする中央アルプス(木曽山脈)を広々と展望できます。また、境内枝垂桜は駒ケ岳を背景に咲く一本桜として毎春多くの方が花見に訪れます。
宗門の法要として春に大般若祈祷法会、夏に盂蘭盆大施食法会が厳修されます。